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フッ素を使わないスキー・スノーボード用ワックス
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フッ素を使わないスキー・スノーボード用ワックス

こんにちは、今週のブログはコンパウンドチームがお送りいたします!

前回のコンパウンドチームの記事では、 夏でも楽しめるサマーゲレンデ、およびサマーゲレンデ用のワックスについてご紹介いたしました。

同じワックス繋がりということで、季節感はありませんが、 今回はウィンターシーズンのスキー・スノーボード用ワックスをご紹介させていただきます。

スキー・スノーボード用のワックスって何? スキー・スノーボード用ワックスとはざっくりいうとスキー・スノーボードの板の裏面に塗って 摩擦を増減させるためのものです。 増減というだけあって摩擦を増やすグリップワックス・摩擦を減らすグライドワックスの二種類があります。

ここでは後者のグライドワックスについてご紹介いたします。 ワックスの形状としては大きく分けて

  • スプレータイプ
  • ペーストタイプ
  • ホットワックス の三種類があります。

スプレータイプは最も手軽なワックスで、板に吹き付けて伸ばすだけです。 ただ塗り方が簡易的な分、持続性は三種類の中でも最も低いとされています。

ペーストタイプは文字通りペースト状になっているワックスです。 スポンジなどで板に塗り、コルクなどで伸ばして使います。 スプレータイプに比べると持続性はありますが、基本的には1日は保ちません。

ホットワックスは三種類の中では最も持続性の高いワックスです。 固形のワックスをアイロン等を使って溶かして塗布していきます。 ゲレンデで気軽には行えませんが信頼性は最も高いです。 現在弊社ではホットワックスをメインに開発を行っております。 画像1

ホットワックスにはどんな成分が含まれているの?

ホットワックスは主にパラフィンワックスを母材として滑走成分を練り込んでいます。 この滑走成分には撥水性を高める成分が多く含まれています。 その中でも代表的なのがC8フッ化炭素/PFOAです。

従来からPFOAはその撥水性の高さから様々な用途に用いられてきました。 防護服や石材、食品の包装紙、フライパン、最近では紙ストローから検出されることもあったそうです。 撥水性はもちろんのこと、撥油性もありさらには熱にも強いという優秀な特性から 多種多様な用途で活躍してきたPFOAですが、 近年では、環境中で分解されにくく蓄積がされやすい点や発がん性等の問題から使用が控えられてきています。 ウィンタースポーツにおいても例外ではなく、 国際スキー連盟は2020年からPFOAを含んだワックスの使用禁止について検討を行ってきました。

そして今年の3月に2023/2024年冬季シーズンからのPFOAを含んだワックス禁止を全面的に実施すると発表しました。

斜面を滑走するなかでスキーやスノーボードのワックスはある程度雪の中に削れていきます。 環境中で分解されるような成分であれば問題はありませんが、 永遠の化学物質と呼ばれるほど分解されづらいPFOAのような成分は、 土壌汚染や海洋汚染の可能性もあります。

弊社が開発を行っております『G-SLIDEワックス』はノンフッ素・ノンパラフィンのボタニカルワックスです。 PFOAを使わないことはもちろん母材も石油由来のパラフィンワックスではなく 植物油脂にすることで環境負荷をより軽減いたします。

ですがただ環境に優しいだけではワックスとして価値はないと考えております。

従来の弊社開発ワックスでもPFOAを含んだワックスに並ぶ程度の滑走性を記録していますが、 PFOAを含んだワックスより明らかに滑走性能が高いという水準を目指して鋭意開発継続中でございます。

本年11月・12月ごろに新バージョンのワックスのテストを実施予定ですので、 その模様をブログにてお伝えしていきたいと思います。 次回もお楽しみに!