2019年4月26日
マシニング加工を用いたカッコ良いメダルの制作
ある日、少年野球のコーチをしている製造部S.Oさんから製造部の若手に対してこんな注文が入りました。
「卒業生に贈るメダルを制作してみて。図面は出来てるから!」「結構複雑な形してるじゃない...」と思いつつ、制作を行いました。完成品はこちらです。
今回は、このメダルを作ったときの加工方法をご紹介したいと思います。
切削加工ならマシニング加工
マシニングセンタは面や溝の研削などの基本的な切削加工はもちろんのこと、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなど、異種の加工を1台で行うことが出来る機械です。
また、1回で複数種類の加工を行う際に工具の自動交換できるので、製造時は無人でも加工できます。
複雑な模様を掘る必要があるメダル制作にぴったりの加工方法です。
今回のメダル制作で注意が必要だった点
まず、ドリルの種類・太さについては、試行錯誤が必要でした。
今回のメダル制作においては、スポットドリル、ボールエンドミル、フラットエンドミルを場所によって使い分けました。
例えば、Aの文字の穴の部分は、通常面取り等に使用する、90度のスポットドリルを使用するなどの工夫を行いました。
太さについても文字の内側など、太いドリルが入らない箇所は細いドリルを使用してドリルが折れたりしないようにするといった注意が必要でした。
今回のメダル制作に使ったドリルの数は15本。
カッコよく見せるため、普段よりも表面が出来るだけきれいに仕上がるように調整・工夫を行いました。
切削加工が終わったら、下の画像のようにワイヤーカットでメダルを切り出し完成です!
まとめ
今回はメダルの制作に使用したマシニング加工のご紹介を行いました。
成光工業ではマシニング加工を用いることで、異形状のものを含む様々な形状のブスバーの制作にも対応できます!