着かないものはほとんどない!? ホットメルト接着剤の紹介!①
皆様こんにちは。 今週のブログ記事はコンパウンドチームが担当いたします。 前回のコンパウンドチームの記事では、 コンパウンドとはなにか、分散について、押出機についての三点を かいつまんでご紹介いたしました。
今回は押出機ではどんなものが生産されるのか、どんな利用方法があるのかを、 弊社開発商品の中でも代表的なEVAホットメルト接着剤で紹介させていただきます。
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押出機では何が作れるの? 前回の記事でも解説いたしましたが、二軸混練押出機では 樹脂を溶解しフィラーと呼ばれる添加物を混ぜるという加工を行います。 フィラーを混ぜることで樹脂に新たな特性を付与することができます。 押出機の中でフィラーと混練し撹拌された樹脂は丸く穴の空いた金型を通って ストランド形状(紐状)で吐出されます。 その後、冷却のために冷水の中を潜らせ、ペレタイザーと呼ばれるストランドを寸断していく機械に巻き込まれていきます。 ペレタイザーによって細かくされた状態をペレットと呼び、これが二軸混練押出機での完成型となります。
ペレットの色や形は母体になる樹脂や混ぜるフィラーの種類、 また運転条件によって様々です。 白いフィラーを混ぜると白くなりますし、黒いフィラーを混ぜると黒くなります。

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何にでもくっつくグルースティック? さてここまで押出機で生産されるものの一般的な流れをご説明しましたが、 これより本題の「なんにでもくっつくグルースティック」についてご紹介いたします。
皆様はグルーガンを使ったことはございますか? グルーガンとは熱で溶ける樹脂を使って接着を行うツールです。 グルーガンに使われる接着剤をグルースティックと呼びます。
主にはEVA樹脂が用いられる事が大半です。
恥ずかしながら私はホットメルト接着剤の開発を行うまでグルーガンに触れたことが ありませんでした。 正直なところ接着剤とはいっても、ただ封筒を張り合わせるだけとかでしたら普通の糊で 良いですし、なにか壊れたものを補修する際のつなぎとしては瞬間接着剤があれば いいんじゃないかと思っておりました。
ですが勉強をしていく中で、EVAグルースティックにはメリット・デメリットがあることが わかりました。

メリット ・普通の糊に比べ短い待機時間で接着できる。 溶けた樹脂が固まるまでの数十秒から1分ほどで接着ができるので作業がサクサク進みます。 そのため工業系の利用が盛んです。
・普通の糊に比べ強く接着できる。 溶けた樹脂が固まることで接着する性質上一般的な糊よりも強く接着できます。 その接着性の高さのため自動車の内装や家具、 建築資材等様々なシーンで利用されています。
・安全性が高い 樹脂を溶かして使う性質上有害な成分が出たりしないのか、 と心配をされる方もいらっしゃいますが、一般的に使用されているホットメルト接着剤の 材料は毒性がなく、有機溶剤等も含まれていないため安心して利用できます。 ただし、120℃~200℃ほどまで加熱して利用するため、 火傷には十分気をつける必要があります。 食品の包装にも使われていることから安全性の高さがわかります。
デメリット ・被接着物の材質によってつかなかったりする。 グルースティックの材質によって得意な被接着物が違います。 例えば一般的に使用されているEVA樹脂は鉄やガラス、プラスチックなどの 表面がツルツルしているものは接着し辛いです。
・熱に弱い 熱可塑性樹脂である宿命とも言えますが、 高熱になる場所では使用できません。 熱によって溶けてしまい接着しなくなります。
弊社が開発したホットメルト接着剤は、 従来のEVAホットメルト接着剤ではカバーできなかった材質まで 強固に接着できるようになりました!

弊社が開発したホットメルト接着剤は被接着物の材質を選びません。
ガラス同士

ガラスのコップに顕微鏡のプレパラートをつけてみました。 一般的にはつかないとされるものの代表格のガラスも余裕のクリアです。
金属同士

表面がツルツルな金属。一般的なEVA樹脂ではつけたそばから剥がれてしまいますが、 弊社開発品のホットメルト接着剤にとっては問題になりません。 真鍮の錠前とスチールの鍵もご覧のとおりです。
プラスチック同士

化粧水の詰め替えにも使うような小ぶりなボトル。 曲面につけても取れる気配がありません。 見た感じポリエチレン容器ですが、見事に接着しています。
同質の材料同士の接着はもちろんのこと異質材同士の接着も可能です。

上でご紹介したガラスコップについたプレパラートに錠前をくっつけました。 なかなか先鋭的なアートですね。 無理に取ろうとするとプレパラートが割れそうな程に強くついています。
ここまで弊社開発品ホットメルト接着剤の汎用性の高さをご紹介してまいりました。
本当であれば耐久性の高さもご紹介したかったのですが、このままですと途方もなく長い記事になってしまうので今回のご紹介はここまでとさせて頂きます。
次回のブログでは弊社開発品ホットメルト接着剤の強度について更に踏み込んでご紹介させていただきます。
お楽しみに!!
